今回は「動き方のクセ」を改善するために必要な「運動学習理論」について解説していきます。
理想的な動き方を新たに習得する過程は概ね3つの段階、①認知段階②連合段階③自動化段階へと進化していきます。それぞれ説明いたします。
①認知段階
理想的な姿勢や動き方を意識し、言語を通じて理解する段階です。自分には何が必要で何が不要か、どのようにしたらできるのか、今は何をすべきか、といった事を考えている状態です。
まだ理想的なイメージが不完全なため、良い動作と悪い動作の乖離が少なく、「意外とできる」と思われる事もあります。
②連合段階
理想的なイメージが確立され、実践していく段階です。
良い動作と悪い動作の違いは明確になりますが、その一方で「以前よりも下手になった」と感じる事もこの段階です。
運動学習の3段階の中でも、ここでは最も時間と根気が試されます。
③自動化段階
理想的な動き方が無意識かつ自動的に実施できる段階です。
日常生活やスポーツ動作では、意識する事なく反射的に行っている動きが主体となります。だからこそ、これらの動きを理想的なものへと変革するためには、この段階までの習得が必要になります。
このような段階を通じて、不調の改善やパフォーマンスアップが可能になります。
ここまでお読みいただいた方は既に、認知段階の第一歩を踏み出しています。皆様が目標を達成するための一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。